同じ沖縄の海で活動する篠宮君と山内さんにはいつもいい刺激を受けています。
そして中里さんの海に挑む姿に感動させられます。
篠宮君からOne Oceanの話を聞いた時、すぐに自分は共感しました。

海を深く潜る人、
大きな波の高い視点から見下ろす人。
そして水平線の裏遠くを目指す人には共通点があるからです。

それは「海は大きく、人間は小さい」ということを感じているということ。

幼少の頃から転校生だった自分は、故郷を離れ都会で育つ病弱な子供でした。
海と再開しライフセービングでクロールを覚え、カヌーに乗って漕ぎ出したのが19歳。
小学生の頃、父親に釣りに連れて行ってもらった感覚が甦った瞬間でした。

人力で漕いで渡るモロカイ海峡レースで4時間を過ぎると海に赤い糸が見えるような気がします。
その糸が自分の進むべき道を示しているように見えます。

ホクレアクルーとして海図やコンパスを使わず、ナビゲーションの技術を体験し、
もっと遠い海を渡るようになると、目に見えない島をイメージすることの重要さを痛感させられます。

ホクレア号日本航海の合言葉は「One Ocean, One People」でした。
水平線から日本を見つけ出す前日、デッキの上から眺める星空に中国が見えたとき、
海と人間の大小より、繋がりを意識し始めました。

海を渡る行為だけでなく、木を切って、カヌーを作り、クルーを育てる準備が航海だと学びました。
日本人として歴史や文化の原点に戻る海人丸中国航海は、国と国、人と人、
過去と現在と未来を繋げる旅です。

自分はこれからも海を渡ることでメッセージを表現したいと思います。

目に見えなくても、星は出ているし、島も必ずそこにあります。
宇宙も海も人も全て繋がっています。

「One Ocean 〜 海はひとつ」 
プロ オーシャンアスリート
荒木汰久治